ICU看護師として適性がある人の特徴とは?

ICUは、疾患の種類を問わず、重篤患者を受け入れなければならない場所である。

生命の危機に瀕している患者に的確な治療を施すために、ICU看護師には幅広い医療の知識と技術が必要不可欠だ。高度な医療機器に関する知識も身につけなければならないので、新しい技術や知識を常に学ぶ努力を惜しまない人が向いている。また、幅広い知識に加えて、刻々と変わっていくデータを正確に読みこむ観察力と集中力も必要だ。患者をよく観察して的確な状況判断ができる人、そして常に一歩先のステップを予測して行動できる人が望ましいだろう。

また、ICUは他のスタッフと一丸となって患者を救う場であるため、協調性も重要な要素となる。

チームワークが乱れれば、それが患者に悪影響を及ぼすことになりかねない。そのため、ICU看護師の適性としては、周囲のスタッフと円滑なコミュニケーションができる人、チームワークを大切にできる人が向いていると言える。また、ICUでは悲しい現実に向き合わなければならないこともあるが、日頃からチームワークを高めていれば、辛い場面に直面したときも同僚と支え合い、次の困難な状況に向き合うことができるだろう。

ICU看護師にとって、体力や持久力も欠かせない要素の一つだ。

ICUに勤務している間は、当然ながら目の前にいる患者の処置と看護に集中しなくてはならない。体力があって持久力がある人、そして重篤な患者の生命を守るという強い責任感を持っている人が、ICUに向いていると言えよう。これらの適正を踏まえて、ICU看護師に向いているかどうかを判断してみるとよいだろう。